篠島で運命を掛けたある男の物語
釣行日 2009年3月15日


 2008年3月、私はGDIさんと共に篠島に渡った。その時はアオムシ・マムシというムシエサのゴールデンコンビを大量に準備し、ア
イナメの大型を狙いにいった。ところがここで事件勃発。私はエサすら取られないのに、隣で竿を出していたGDIさんは30cmク
ラスのアイナメを4本もたった1時間の間に釣ったのだ。仕掛け、投げる位置はほぼ同じ。ナノに・・・ナノに私は何一つ釣れずに撃沈
。その時GDIさんが使用していたのはボケであった。あまりの悔しさに枕を涙で濡らしたのはいうまでも無い。
 
 そこで2009年2月27日に歩く集魚人wakkyさんと篠島に渡ることにした。もちろんボケのみ購入して・・・。AM4:00に現
地到着。すぐに仕掛けを準備し、投入した。2本目の竿を出そうかという時に激しく叩きつけられる様な大きなアタリが出た。釣れた
のはアイナメ33cmであった。ボケはやっぱり釣れるんだぁと思い、気合を入れて再度投入。しかしこの後はアタリも無く終わって
しまった。
 
そして翌週、潮は悪くないが雨が降った後なので正直行くかどうかを決めかねていた。ただ、このままアイナメ一匹で満足して良い
のだろうか?何か大物を釣らなければ一生後悔して残り余生を過ごす事になるのではないか?と大げさだが、何故かそんな思いが頭を
よぎり出陣を決定した。
 
 AM2:00ごろ自宅を出発し、3:00に釣具屋さんに到着。異国の方が店番をしており、果たしてボケという日本が誇る究極のエ
サの名前を理解し、価格・数量を間違えずに入れてくれるのだろうかと少々不安になったが、全く問題はなく無事エサを確保。そのま
ま定期船乗り場に向かうことにした。
 
 AM4:00に出船。今回はメバル釣りの客人が少なく混雑せずスムーズに席に座ることが出来一安心。タバコに火をつけ、お茶を
飲んで精神統一。この時にいろいろなイメージトレーニングを行い、昨年に味わった悔しい思いを2度としないように入念に潮回り
、風の強さを携帯でチェックした。
 
 そして目的地に到着。若干風はあるものの耐えられないほどではない。思いのほかコンディションも良さそうだ。今回はあえて宣言
せずに離島に渡ったので誰も私が釣りに行っているとは思っていないだろう。すぐに準備に取り掛かり仕掛けを投入。1時間経ち、
2時間が経っても何もアタらないしエサも残ってくる。・・・「モシカシテコレッテボーズッテヤツカモヨ」と普段なら思うところだ
が、今回は何故か焦りが無く、不思議と平常心で釣りができた。これについては何故かは未だに不明であるが、自分でも驚くほど冷静
であった。
 
 そして事件が起こった。AM8:00頃、潮変わりの瞬間に竿をぶっ飛ばされるアタリが出た。はじめはアイナメかなと思ったが、
アタリの出方がいつもと違ったので、聞き合わせ後すぐに合わせを入れた。やた横走りする魚だなと思いつつリーリングをしていると
、海面には結構大きなイシガレイが姿を見せていた。今回は全て抜き上げるつもりでいたので、タモは用意していなかった。そのまま
竿の惰性を利用し抜き上げると驚いたことに45cm位はあるのではないかというカレイが堤防に横たわっていた。今までこの島に何
回か来ているが、ここまで大きいのは初めてだ。検寸すると46cmもあった。
 
 その後は何も事件が起こらずに終了。釣れた時に関係者に連絡を入れており、GDIさんに現認してもらった。今後はAMさんが行
っているアイナメダービーに参戦予定。こいつも一位を取って憂愁の美を飾りたいものだ。

釣行日 2009年3月15日
釣果 イシガレイ×1匹
長寸 46.0cm
タックル ロッド:SHIMANO SUPIN POWER 425 DX-T
リール:SHIMANO POWER AERO SPIN POWER 8号
道糸:ナイロン5号
ハリス:フロロカーボン5号
釣り針:カレイ針16号
エサ:ボケ
写真
inserted by FC2 system