大津港のマコガレイ〜そして伝説へ・・・

〜釣行日2002年12月1日〜

 

 大津港・・・ここは様々な可能性を秘めている常磐でもっとも有望な場所。この年の3月31日、1日に2匹の
50cmオーバーのマコガレイが一人の釣り人、千葉サーフのW氏の手により釣り上げられている。おそらく50cm
オーバーのカレイを釣る確率は30cmのキスを釣るよりも遥かに低い。それを1日に2 匹・・・と聞いたときに私
の中でカレイに対する気持ちが着々と燃え上がっていったのは言うまでもない。このころよりカレイ釣りの方法を
色々ネット及び本などで徹底的に調べ上げ実践すべく知識を蓄えるようになった。

 当日、前回W氏が釣ったというポイントを教えてもらい大津の旧沖堤に渡る。テスト釣行は10月より毎週のよ
うに行っており、30cm級のマコガレイは多数釣り上げていた。だが目標というか野望の一つである50cmには
程遠く、さらに言えば40cmクラスさえ釣れない状況が続いていて、とてつもなく消化不良に陥っていた。このま
ま野望を達成できず終わってしまうのか・・・と半分あきらめていた。愛用のパワーエアロ・スピンパワーを3セット用
意しそれぞれにマムシ・アオイソメをふんだんに付けてキャストをする。しば らくすると沖堤の北側でなにやら掛かっ
た模様。何と外側で同じクラブのA氏がクロダイの45cmクラスをユムシで釣り上げていた。その他の釣り人はも
う既にカレイの30cmクラスを1〜2枚持っていた。今回は北側の方が良いのか・・・と場所移動をするかどうか迷
っていた。

 しばらく同じ釣り座で打ち返していたが、どうにも釣れる気配はない。ここで決断、約50m程北側へ移動するこ
とにした。投げ釣りは荷物が多いので移動するのにも一苦労である。とりあえず仕掛けも新しいものに交換しエサ
もマムシ・アオイソメをできるだけ状態のいいものを選んでキャスト。海面はしばらく見ていなかったが、ふと見てみる
といい潮目ができていた。底を取りカケアガリを探すためにサビくとアイナメのような竿先を 叩くようなアタリが出た。
今回初めてのアタリなので暫く様子を見ようと少し道糸を送り込んで竿を三脚に置いた。すると竿が強烈な勢いで
跳ね上がった。急い で竿を手に握りアワセを入れるとかなり竿がかなり絞り込まれ、正直マゴチか?と思ったくらい
である。しかしマゴチにしては重量感がかなりあり、リールを巻 いていてもなかなか底が切れない。残り約1色のとこ
ろで水面に現れたのは今までに見たこともないようなカレイ。しかもマコガレイだった。これは絶対に抜き 上げられ
ないと思い近くの釣り人に助けを求めた。しかしその人が持っていたタモが45cmのタモ枠だったため魚が入らな
い。しかし何とか掬うことができ、 近くで見てみるとかなり肉厚のあるマコがそこに横たわっていた。実寸55cm・・・
夢にまで見て追い続けてきたカレイ・・・そのカレイが今そこにいる。そ の後は放心状態になり暫く釣りどころではな
かった。その後はマゴチの42cmを釣り例会終了。

 大津港・・・この場所では様々なドラマが繰り広げられた。過去2回の協会記録。40cmオーバーの大爆釣。そし
て今回、これが現実のものとなり私の目の前に今、横たわっている。。今となっては遠い地となってしまい、私の中
で伝説の釣り場となってしまったが、今でもカレイの大型がどこかに潜んでいるに違いない・・・。

 

釣行データ

釣行日 2002年12月1日
釣果 マコガレイ×1匹
マゴチ×1匹
長寸 56.3cm
41.0cm
タックル ロッド:SHIMANO SPIN POWER 405 BX-T
リール:SHIMANO POWER AERO 10000
道糸:PE4号
ハリス:フロロカーボン5号
釣り針:丸セイゴ16号
エサ:マムシ・アオムシ
写真
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